社内勉強会を始めた理由

ちょっと長くなりますが、社内勉強会を始めるに至った私の思いの経緯を書いておきます。

うちの会社はいわゆる下請けのソフトウェア開発会社です。自社でのパッケージ開発などは現在は行っていません。地方に支社があるのですが、そこで仕事をしている人は非常に少なく、9割がたが首都圏の元請け会社に常駐して仕事をしているという状態です。

世間一般に言われている3K(キツイ・厳しい・帰れない)が、ほとんどのプロジェクトで蔓延していて、不満は増すばかりだし、倒れる人も出たりしました。そしてこの年1年間で5人くらいの人が辞めていきました。(うちの支社は40人くらいです)そんな中、見かねた取締役が"座談会"という名目の交流の場を作ってくれました。でも、その内容は、結局のところ説教に聞こえました。

そんな中自分が考えたのが、もっと楽しく仕事ができないのかなってことでした。この会社を辞めて行く人のほとんどが、3Kを長い間経験して次の仕事は職種を変えています。事務とか営業とかプログラマ・SEでは無い職に就いているようです。でも、私はネットに何か書いているこの職種の人って、辛いことはありつつも、それなりに楽しんでいるように見えます。このプロジェクトに当たったのは不運だったけど、この仕事が嫌いなわけではない…という感じ。そういう人が、うちの会社には少ないのでは無いか?と感じました。仕事って人生の大半を占めるんだから、どうせやるなら楽しいに越したことは無いし、辛くてもそれに見合う成長が実感できればいいと思っています。(でも怒髪天の歌は好きです)

そういう思いがあって、じゃあどうしよう?と考えて思いついたのが勉強会です。勉強会に参加すると、色んなキーワードを貰えますよね。その中で興味のあるものを上の人にアピールしておけば、自分の興味のある仕事に配属してもらえる確率が高くなって、興味のある=辛くても面白みのある仕事ができるんじゃないか?と。まぁ、かなり安易な考えとは思いますが、自分は口に出してアレが面白そう、コレをやってみたいと上司に言っちゃうタイプの人間なのですが、うまいこと3Kを避けて(その時には)自分の興味のあるところに配属してもらえる確率が高いような気がしているのです。そんなわけで、皆にもそういう風に目の前の仕事だけじゃなくて色んなキーワードから自分の興味のあることを見つけてもらって、アピールする場として勉強会をやってみたいと思いました。もちろん沢山の素晴らしい勉強会が世にはあるのですが、"発表側に立つ"にはかなりの勇気が要ります。自分のようなへなちょこプログラマでは、皆さんの前に立つレベルでは無いし…だけど発表しないと身にならないよなってのと自分みたいにレベルが低い人向けの勉強会を見つけるのが難しかったので、自分でやることにしました。